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ペリネイタルロスのこと。

 

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流産や死産など、お産をとりまく赤ちゃんの喪失は、

ペリネイタルロスと言われています、

 

流産は、1回の妊娠につき平均15%の確率で起こります。

そして、年齢とともに増えていき、

40歳で約35%、42歳では40%を超えてしまいます。

また死産率は19.7%です。(出産+死産に対しての死産の割合です)

*妊娠12w以降の死亡を死産とした場合

 

数字でみても

通っておられる方の妊娠歴からも、

流産や死産はめずらしいことではありませんし、

また、一度だけでなく

何度か経験される方も少なくないんです。

 

ただ、めずらしいことではないのですが、

めずらしくないから大丈夫ということではありませんよね。

こういうことがあって、

こころやからだが

いつもとは違う調子になったりしていませんか。

 

ところで、

仕事をされているみなさんは、

こういったことがあったとき

おやすみは取られていますか?

 

妊娠12w以降に赤ちゃんとさよならした場合は、

労働基準法で原則8週間の産後休暇を取るように

義務付けられているんです。

 

12wまでにさよならした場合も、

制度化はされていないかもしれませんが

おやすみしてもらえたらいいなあ…と思います。

 

もちろん、家にずっといても考え込んでしまうから

休まず働いていつも通りに過ごしたい!

という気持ちがある方もおられると思います。

こころとからだに大きく無理がないようなら

出勤して気が紛れる時間を過ごすのもいいですよね。

 

無理に仕事に行かれていたり

休みたいけど休みたいと言えない場合だと

ちょっと心配です。

 

いくら制度があったとしても、

いくら周りの人が休むようにすすめても、

職場の人員が足りていなかったり

休んだら誰かに迷惑がかかるように思ったり、

上司や同僚に知られたくなかったり

上司が理解がなさそうだなあ…と予想してしまうと、

なかなか休みたいとは言えない人が多いんじゃないでしょうか。

 

そんな気がかりがあると

休みを申請することがストレスになってしまいますよね。

また、仕事の状況や立場的に

お休みすることが難しい方もおられます。

 

…でも…必要なときは、休んでください、ね。

 

生きていたら

頑張らなくていいときと

頑張りどきっていうのがあります。

 

頑張らなくていいときは

自分のこころとからだを最優先にするのがいいと思います。

無理はしないほうがよさそうなタイミングって

生きていたら誰にでもあるものです。

 

赤ちゃんへの想いを

めいっぱい赤ちゃんに伝えたり

お二人でシェアしたりして、

自分のこころに添って

少しずつ受け止めていけるように

お時間をとってください。

 

それと、妊娠の途中でさよならになったことを

同じような経験をした人たちと話したかったり、

同じような経験をした人たちの話を聞きたい方がおられると思います。

 

ネットで検索したらたくさん出てくると思いますが

経験者さんたちのコミュニティのリンク先を載せておきますね。

 

iKizuku 働く天使ママコミュニティ【イキヅク】

 

お空の天使パパ&ママの会(WAIS)

 

流産・死産経験者で作るポコズママの会

 

天使保護者ルカの会

 

無理に気持ちを切り替えたりしないで

自分のこころとからだのためになりそうなことを

たくさんしてくださいね。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

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