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スタッフブログ

”状況に反応する私”が教えてくれていること。

 


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時折出会う知人がいるのですが、

彼女はいつも目が怒っていて

恵まれていない仕事の状況について

不満を言っているなあという印象がありました。

 

先日、久しぶりに会った彼女の目尻は下がっていて、

いつものような仕事の話もしないし

表情も雰囲気もいつもと違ってやわらかい感じだったので、

「なんだか、穏やかそうやね」

と言ってみたら、

「あ、今年度から、職場が異動になったの」

と教えてくれました。

 

人って、そのときの状況で、変わりますよね。

 

時折「わたしってなんでこんな性格なんだろう」

と、落ち込んだり嫌になったりすることがあるかもしれませんが、

「今は『わたしってなんでこんな性格なんだろう』という

 反応が起こるような状況を生きているんだなあ」

と、考えることもできます。

状況が変われば、そんな性格のわたしではなくなるかもしれません。

 

ところで、そのときの反応が

一見好ましくないような感じがするようなものであっても、

その反応は、わたしに何かを教えてくれていると考えることもできます。

 

例えばですが、

パートナーの実家に行くと

なんか息が詰まるような感じがするとします。

このわたしの反応について、

「この息が詰まるような感じは

 パートナーの実家にいることについて

 何を教えてくれているのだろう…」

と、考えてみることができます。

 

こういうときに

「大人なんだから、そんなこと言ってないで、

 ちゃんと振舞わないと!」

と、自分の実感を抑えてしまうのではなく、

「息がつまる感じ」を教えてくれている

自分の反応に感謝してみましょう。

 

「教えてくれてありがとう。

 ところで、何がそんなに息がつまる感じなのかなあ」

と、わたしに聞いてみましょう。

さて、わたしはなんて答えるでしょうか。

 

「ん~…息がつまる感じっていうか

 こうなんか、つまったものが吐き出されそうな感じ…

 ウッてなる、ウッって…。」

と、より鮮明にその反応を教えてくれるかもしれません。

 

「つまったものが吐き出されそうな感じで、ウッとなっているんだなあ私」

と、その感じを確かめていくと

「あ、そうか。吐きたいのに吐いちゃダメだと思っているんだ!」

と、この感じを表すわたしの状況に気づいたりします。

 

「パートナーの実家は、パートナーに過保護で、

 お義母さんが全て、まるで家政婦のように完璧に準備をしてくれる。

 わたしは、それが窮屈だし、そのせいでパートナーは家事をしないんだ!

 って、言いたいけど、言えないなって思ってるんだなあ」

と、いうような気づきだったりします。笑

 

きっと、わたしは、

パートナーさんにももっと家事をやってほしいと

思っているんだけど、

なかなかそうは言えなかったり

家事をしてもらえない状況が続いているかもしれませんね。

 

そんなふうに

その時々の状況で

わたしが反応していることは、

わたしへの何らかのメッセージだったりします。

メッセージの内容に気づくと

とてもおもしろいと思いませんか。

 

何か気になることがある方は

それは何のメッセージなのか

カウンセリングの中で

一緒に探索してみませんか。

 

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

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