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大変さは比べることができるでしょうか?

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ちょっと無理をしたり、キツく感じることがあったときに、

時折、自分よりも大変そうな思いをしているであろう知人を思い浮かべて、

「あの人の方が私よりもっと大変だろうから、頑張ろう」と思うことはありませんか。

 

そうやって思うことで、自分の大変さを“比較的軽いもの”と捉えなおしたり、

「まだ頑張ろう!」と自分を鼓舞したりと、

一歩先へ足を出すための推進力にしていることってありますよね。

 

ところで、私はよくこんなふうにも思います。

「大変さって比べられるものなのかな?人と比べて軽く思えるからといって大丈夫なものなのかな?」と。

 

ネットなどからたくさん不妊治療の体験談を見聞できますので、

他の人の状況を知っては、

「私はまだ体外受精じゃないから大変じゃない」

「私は卵が採れるから、採れない人より大変じゃない」

「この人よりは主人が協力的だから大変じゃない」

「私は旦那の両親が理解してくれているから、この人より大変じゃない」と、

どちらかと言うと“これで大変だと思ってはいけないんだ”といったふうに

思う場合もあるのではないでしょうか。

 

私は、自分が感じる大変さは、誰かと比べるられるものではないと思っています。

把握できる情報からは、他の人よりも自分は大変には思えなくても、

大変さを感じているのだったら、今は自分にとっては大変なんだと思います。

そう思っている自分に、

「他の人はもっと頑張っている人がいるんだから、まだ頑張れるよ」と言うばかりではなく、

「頑張ってるもん、大変なことやってるもん、私!だから、ちょっと楽もするんだ」

「自分が今どんなふうに感じているか、旦那には分かっておいてもらおう」

って、ちゃんと労わってあげることも大切なのではないかな、と思っています。

 

臨床心理士 間塚

 

 

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