TOP > NEWS > スタッフブログ > 頑張るとき、頑張らないとき。

スタッフブログ

頑張るとき、頑張らないとき。

IMG00176_HDR~2

「頑張ったらあかん」と、

実際に誰かに言われたことってありますか。

 

私はね、あるんです。

もう20年くらい前の話ですが、

学生時代に先生に言われました。

そう言われたときは、

「なに言ってるんだろう。全然頑張ってないのに。」

と、思っていました。

そして何より、

「頑張ったらあかん」

と言われたことに衝撃を受けたように思います。

今でこそ、「頑張りすぎないように」と言われることも

珍しくない世の中になりましたが、

そんなふうに言う人はそれまでいなかったし、

「え?頑張らない?それでどうするの?」

と、思いました。

それまでは

頑張ることが素晴らしいことで

頑張らないと良い結果は得られない

というようなことが当たり前のような考えをしていました。

 

振り返ってみると、

当時の私が、実際に何かを頑張っていたかというと、

そういうわけではなかったと思うのですが、

「こうじゃなきゃ!」 「これぐらいしないと!」

というような、

「頑張らなきゃダメだ!」

という気持ちが強かったのかな、と思っています。

 

あれから20年経った今は、

頑張ることと頑張らないこと、

どちらも大切だなあ、と思います。

何かの目的を達成しようとするときは、

その達成に必要な実際的な努力が要ることもあります。

よく言われることですが、

結果も大事ですけど、どういった過程だったかということが、

その先の自分を支えてくれると思います。

 

ただ、なんのために頑張っているのかということを、

ちゃんとわかっていることが大切だと思います。

実際的な目的の背景には、

「頑張って結果を出さないと、周りに認めてもらえない」

「周りがやっているから、私も頑張らないと」

など、自分が主体になっていない想いが

隠れていることがあると思うのです。

 

周りの人たちの考えや期待は置いておいて、

本当に自分が望んでいることが掴めたら

それに向かって頑張ることは素敵だと思います。

できたら「ワクワク」しながら頑張れたらいいなあ、と思います。

何かを背負っていて頑張っている場合は、

その状態で頑張らなくてもいいんじゃないか、と思います。

一旦、荷物を置いて、お茶でも飲んでのんびり深呼吸したら、

背負っている荷物の中身を吟味して、

「自分にとって本当に大切なもの」だけを鞄に入れ直して、

軽くなった自分で、世界を見つめてみるのもいいんじゃないかと、

私は思っています。

 

 

臨床心理士  間塚

 

 

 

よくあるご質問