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なにが、ひっかかっているのでしょうね。

 

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今までの治療経過や年齢のことを考えると

体外受精にすすんだ方がいいんだろうけど、

すすむのが怖いというお気持ちをよくおうかがいします。

採卵の痛みや、仕事との兼ね合いを心配される方は多いですが

そのことで足踏みされる方は少ない印象で、

「体外受精でできなかったら、と思うと、怖くてすすめないんです」

とおっしゃる場合は、

とても迷われる印象があります。

体外受精以上の治療法がないのに

それでもできなかったら…と思うとこわくなる、

そんな想いをするかもしれないんだったら今のままでいい…。

そういった心境になられているのですね。

 

確かに、望んでいる結果がでるかどうかわからないことに向かっていくのは、

とても勇気がいることだと私も思います。

 

では、どうでしょう。

今までも結果が出る何かを通過したことが

おそらくあるかなあ、と思います。

例えば、受験や試験、試合、コンクール、告白、就職の面接…

どれもそのときの自分にとっては

とても大事な局面だったと思いますが、

そういったことは

どのように乗り越えてこられましたか。

 

違いとしてよくお伺いすることは

今までの経験では努力をしたらある程度結果が見えたと。

けれど、妊娠に関しては

努力次第でどうにかなるものじゃないから…と。

 

もしかしたら、

「今周期も妊娠しなかった」という結果が積み重なっていって

自分たちが妊娠できるという見通しが

もてなくなっていらっしゃるのかもしれませんね。

 

ところで、

もしできる限りチャレンジしても授からなかったら

あなたは実際に自分自身がどうなってしまいそうだと

想像されているのでしょうか。

 

パートナーさんの反応が気になって、いたたまれないでしょうか?

パートナーさんがどう感じるか、気になりますよね。

でもきっと、それはパートナーさんも同じで

あなたのことを気にかけるのではないでしょうか。

 

親に申し訳ないですか?

親に孫を見せて安心させてあげたいという想いも幾ばくかあるかもしれませんね。

ちょっと想像していただきたいのですが

あなたがあなたの親だったらば、

そんなに頑張ったあなたに

「申し訳ないなんて思うことないのに…」と思いませんか?

 

周りの人たちにどう思われるかが心配ですか?

…今、私はどう伝えようか、何度も書いては消したのですが…

本当に分かって欲しい人が分かっていてくれたら

他の人が自分をどう思っているかは

どうでもいいかなあっという気がしていますが、いかがでしょうか。

 

そして、本当は他に

もっと大きな気がかりがあるのかもしれません。

 

「体外受精にすすむのこわいんです」と教えてくださったからには

しっかりおうかがいしたいのですが、

初診のときは通院の説明がメインですので

カウンセラーとしておうかがいすることができていません。

それに、きっと何回かお話を重ねながら

整理していくお気持ちでもあるように思います。

とても大事なことだと思いますので

また改めてゆっくりお話にいらしてください。

 

あなたが本当に自分の選択に納得して

通院されることを願っています。

 

 

 

 

 

臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

 

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