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体外受精をめぐって、浮かびがちな思い

 

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最近じめっと暑い日が続くなあと思っていたら

6月になりましたね。

コロナでしばらく自粛されていたイベントやお祭りも、

今年は、通年通りに開催されるものが多そうですね。

私たちのいつもの夏に、また会えるでしょうか。

 

4月から保険診療が始まって、

みなさんにもこれまでと勝手が変わったことについて

対応していただく必要がありましたので、

少しバタバタされたかもしれませんね。

 

「それで、結局いくらで体外受精できるの?」

という質問を、何度かおうかがいしています。

 

採卵から移植まで1回行うと

10万~20万ぐらいになりそうですね。

1度にいくつか受精卵を凍結できたら、

1回目の移植で結果が出なかった場合

次周期は採卵はせずに

ストックしている卵を移植していきます。

すると、採卵にかかる料金はかかりませんので、

次周期は移植にかかる料金のみのお支払いになります。

 

自費診療で体外受精を行うと

個人や病院で差はありますが

50万くらいはかかるでしょうから、

保険診療は、料金面での負担は少なくなります。

 

「それだけ安く体外受精にすすめるのなら、やってみたい」

と、ステップアップを希望されたり

治療を再開される方をたくさんお見掛けします。

保険診療になったことで

自費診療のときは躊躇していた方が

ステップアップされるきっかけにはなっているようです。

 

ただ「保険診療でも10万超えるのかあ…」

と思う方もおられるでしょうね。

「治療せず授かった人たちは

 お金かけずに済んでるのに…」

という想いが湧く人もいます。

お金も時間もかけなかった人への

うらやましい気持ちや、

なかなか妊娠に至らないことを

ちょっと不運に感じちゃうのは、

保険診療でも自費診療でも

大きくは変わらないですよね。

 

そんな気持ちも引き連れつつ

「やっぱりやれることはやろう!」

「後悔しないようにしよう!」

「子どもを授かる可能性が高くなるのなら、がんばろう!」

と、みなさん取り組んでおられます。

 

いろいろ思うことはあるし、

「できたらこうだったらよかった」

という想いは絶えないと思いますが、

叶ったらうれしい願いのために

何を選択するべきか、

もしくは絶対に嫌なことを避けるために

何を選択するべきか、

みなさんそこを大事に

決めておられるように感じます。

 

テレビや本、ネットから伝わる

自分の気持ちを代弁してくれるような

同じような体験をしている人たちの声に救われたり、

妊娠のことを話したら

いろいろ配慮をしてくれる

職場の人や知り合いが有り難かったり、

治療の詳しい内容を知りたいときに

丁寧に説明してくれる

先生やスタッフを心強く思っていただいたり、

そして、

「子どもがいなくても、

 2人の暮らしが十分幸せなのも、ほんと ♡」

と思わせてくれる人と一緒にいられる人生をしみじみ感じたり、

ご自分に確実に注がれている温もりや幸運を

たくさん感じながらすすめていってくださいね。

 

 

 

臨床心理士  間塚

 

 

 

 

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