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だって、わたしのせいじゃないもん。

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誰にでも、俗にいう “コンプレックス” を感じること、

「私、こうじゃなかったらよかったのに」

「もっとこんなふうだったら、こんな劣等感抱かないのに」

と、思うことがあると思います。

(因みに、臨床心理学で“コンプレックス”が意味するものは、また別なのですが。。。)

 

自分がそう感じていることは、いつの間にか、

「自分はダメだな」という自分への評価を生み出しながら

気づかないうちに自分の心に根付いていっちゃいます。

根付いてしまったことは、

普段ずっと意識しているわけではないですが、

例えば何かの話題で触れられたりすると

急に意識の中にあがってきます。

胸がざわついたり締め付けられたり

血の気がひいたり、逆に頭に血がのぼったりする感覚とともに。

 

私も、先日そういうことがありました。

私が気にしている身体的なことが

知人との間で話題になったのです。

その会話は、もちろん悪意は全くなかったですし、

揶揄するような感じでもなく、ごくごく普通のとりとめのないものでした。

頭の中ではそう思いながらも、

そのときの私は、ざわざわしたり、ちょっと悲しい気持ちがあったりしました。

 

そうしていると、ふと、

「だって、私のせいじゃないもん」と頭に浮かんで、

浮かぶとほぼ同時に、そう口にしていました。

すると、そう言った瞬間、どこかでかまえていた心が

ふわっとゆるんだ感じがしました。

「そっか。自分のせいじゃないよね」ということに改めて気付いたら、

自分に対して“ダメ”と評価していた部分が

「え?ダメじゃないよね」

という評価に、少し変わりました。

 

私たちの人生では

自分が引き起こしたわけじゃない何かを引き受けていく部分がわりとあります。

そういったことに気持ちが滅入ったり、

「なんで自分が…」と思うこともあるのですが、

また少し気分が変わったら

「仕方ないなあ。私が引き受けてやるっ!」ぐらいに思えることもあるかもしれませんね。

 

 

臨床心理士 間塚

 

 

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