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スタッフブログ

体験をシェアできる関係。

 

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妊娠までの道のりについてブログを開設したり、

SNSで本名とは別のアカウント作って

妊娠希望している人たちと交流したり、

妊娠に関する情報をフォローしている方って

そこそこおられるような印象があります。

 

みなさん、すごいですよね。

自分にとって

今必要なものを

ちゃんと求めていける力があるんですね。

 

似たような体験をしている人と

お互いの体験をシェアできるって、

安心したりホッとする場なのではないでしょうか。

 

願った結果が出なかったときや

職場や家族、友人との関係で、

何度も「グサッ」「ズキッ」とくる体験を

されていると思うんですが、

似たような体験をしている人の間では

体験していない人にはわからないことも

言葉にしなくてもわかってもらえる感じがしたり、

相手のことを思い遣った交流ができますね。

いつもはこころにバリケードを張っているかたも

ここでは解けているような気がします。

 

パートナーさんに大きな不満はないけど、

わかってくれる人にはいいたくなるプチ不満なんかも

こういうところで解消できそうですよね。

診療内容、注射や処置の感想なども、

詳しくやりとりなされているんじゃないでしょうか。

自分の状況を普通に話せる関係は

とても支えになるんですよね。

 

そして、もうひとつ。

あなたがが誰かをを励ましたりすることもあると思うんですが、

この体験って、ものすごく大きいと思うんです。

誰かが頼ってくれることは

(頼られる内容や限度があるにせよ)

うれしく感じることが多いですし、

励まして元気だしてもらえると

喜びも大きくなるでしょう。

それに、

励ましは相手のかたへの想いではあるけど、

自分自身への想いでもあると思うんです。

そういった体験が

自分を癒すことにつながっているんじゃないでしょうか。

 

ただ、この妊娠希望中のコミュニティは、

みなさんも気がかりではあると思うのですが、

ずっと続くものではないかもしれません。

誰かが妊娠、無事出産となると、

今までと同じようなつきあいでは

なくなってしまうこともあるからです。

 

あなたが妊娠したときは

居心地悪い気分になるかもしれませんし、

周りのかたが妊娠したときは

さびしい気持ちが出てくるかもしれません。

妊娠したいし、妊娠してほしいけど、

なかなか複雑なところですね。

 

でも、それまでに、

お互い支えになっていたことは

ほんとうですし、

誰かが妊娠したからって

その経験がなくなるわけではないですよね。

 

それに、人とのおつきあいって

人生のいろんな時期で

変わっていくと思うんです。

 

ある時期に誰かとものすごく近い関係になって、

時が移ろえば

また別の人とつながったり

別の人との関係が深まったり、

そういうふうに変化しながら

つながり続けるものかなあとも思います。

 

なので、時には誰かの助けになったり、

今必要な誰かを頼ったりしながら、

今は今のつながりを

大切にしていきましょう。

 

 

 

 

臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

 

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