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スタッフブログ

それぞれの人生のタイミング。

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40歳くらいになって通院を始められると、

「もっと早くから治療しておけばよかった」と思うかもしれません。

きっとみなさん“年齢が高くなると妊娠しにくくなる”ことはご存知だとは思いますが、

実際のところ“どれくらい難しいものなのか”ということは、

治療を始めてみて実感されるものかな、と思います。

 

「もっと早く結婚すればよかった」

「もっと早く妊娠のこと考えればよかった」

「もっと早く旦那を説得すればよかった」

結果が出ないと、そういった気持ちが出てきたりしますよね。

中には、周りのご家族などからも

「もっと早く結婚したらよかったのに」

「どうせ病院行くんだったらすぐ行っといたらよかったのに」

なんて、言われてしまう方もおられて、

悲しい気持ちになることもあるようです。

 

もちろん、統計的には若い方が妊娠しやすいものですので、

“妊娠を考えるのなら早い方がいい”というのはホントです。

ただ、“結婚相手は誰でもいい”わけでもないですし、

結婚するタイミングやお仕事との兼ね合いもあるでしょうし、

子どもを育てていくことを現実的に考えられるかどうかや、

旦那さん/奥さんと気持ちが揃うかどうかなど、

これまでのことやこれからのこと、いろいろが噛み合ったタイミングが

それぞれの妊娠を考えるタイミングなのだなあ、と思っています。

いろんなことを周りから言われるかもしれませんが

ご夫婦のこのタイミングについてはこのタイミングしかないですものね。

 

妊娠を考える時期が来た今をご自分たちがどんなふうに過ごしていかれるのか、

驚いたり、衝撃を受けたり、本気で取り組もうと頑張ったり、迷ったり、ホッとしたり、

“授かれないかもしれない”と身に迫って感じたり、旦那さんと大げんかしたり、

治療している人に出会って心強かったり、ただただ泣けて仕方がなかったり、

“授かるときを信じよう”と思い直したり、自分たちの卵をみて生命を感じたり、

いろんな瞬間があることでしょう。

また、どんな瞬間があってどんなことを思ったり感じたりされたのか、

聴かせてもらえたらうれしいです。

 

 

 


自分の“答え”を探す、ということ。

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臨床心理士の学会に行ってきました。

臨床心理士は、精神科や心療内科はもちろん、緩和ケアや周産期医療、一般企業、

学生相談室、スクールカウンセラー、子どもの発達相談、矯正施設、児童施設、

老人介護施設、カウンセリング機関などなど、いろんな現場で働いています。

それぞれが、心理療法の場で、どんな出会いがあってどんな関わりをしていって

どんなふうなプロセスを歩んでいったか、ということを共に省りみたり、

研究結果を報告したりする場となっています。

 

発表を聴いていて、ものすごく当たり前ですがものすごく大事なことを改めて思いました。

ちょっと変なことを言いますが、「そっか、魔法って使えないんだな。」ってことです。

「魔法って使えないんだ」というより「現実の世界でできることでやっていくしかないんだ」ですかね。

臨床心理士と会うことになったときって、

多くの場合“困ったことや悲しいことなど、何か相談したいことがあったとき”なんですよね。

そして、“どうしたら解決するのかわからないこと”であったり、

“もう取り戻せないこと”であったりするわけです。

「どうしたらよくなりますか?」「どうしたら解決しますか?」

そういった難しい問いを持って来られます。

 

けれど、臨床心理士も、そういった悩みや疑問を解決する答えを知っているわけではありません。

例えば、「どうしたら私は妊娠しますか?」、「どうして私は妊娠しないんですか?」という問いに

「こうしたら妊娠しますよ」、「こういう理由で妊娠しませんよ」といった答えは、

残念ながら持っていません。

というか、そういった答えは存在しないんだなあ、と思いました。

もちろん、医学的に「こういうところが影響していそうだからこれを治しましょう」といったことは、

医師からお伝えできることもあるかと思います。

ただ、「どうして私は妊娠しないのだろう」という「どうして私は~なのか」という問いへの

問いの持ち主が納得されるような決まった答えというのはありません。

臨床心理士は、その人が、その問いとどのようにつきあっていかれるのか、

心と現実との間の折り合いをつけていかれるのか、というところを、

一緒に話したりする中でその方のペースでしっくりくるかたちになっていくまで、共に過ごしていきます。

そういったプロセスで問いへの答えを一緒に探していくのですが、

その答えは問いへの直接的な答えじゃないかもしれないということも含めて、

“その人の答えのかたち”を一緒に探していくことが、

臨床心理士の関わり方の一つなんだなあと思いました。

そんなようなことをされている発表をたくさん聴いてよい刺激を受けて帰ってきました。

人生いろんなことがありますし、思い通りにならないこともあります。

どんな状況であっても、心に対して真摯でありたいと思っています。

 

 

 


病院に対する信頼感のこと。

 

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先日、歯科医院に行きました。

初めていく歯科医院でした。

最初に問診票の記入を促されて、受診目的や症状、要望などを書きました。

 

診察室に歯科衛生士さんが入ってきて、「まずは歯の状態の検査をします」と言われ、

歯周病の検査や口腔内の状況をチェックする写真撮影が始まりました。

そこで歯肉炎を指摘されて、歯ブラシのあて方指導が始まりました。

ところで、私の受診目的は「歯のクリーニング」でした。

「もし何か悪い部分があってもまた後日治療をするから

とりあえずクリーニングだけしておきたい」という気持ちがありました。

問診票の「受診目的だけの治療を希望」にもチェックを入れていました。

なのに、受診目的を確認されることもなく検査が始まり、

歯肉炎の指摘があり、定期的な受診をすすめられました。

 

対応してくださった歯科衛生士さんは歯についての専門的な知識をお持ちですし

初診の方の歯の状態をチェックし現状を把握することは当然の流れなのかもしれません。

ただその時の私にとっては、“今日は置いておいてもらっていいこと”であって、

受診目的以外の検査を料金などの説明もなくされることにも不安があり、

継続しての受診をすすめられてしまって、もやもやしていました。

 

そこで、思い切って、

「すいません。歯のクリーニングに来たんですが。」と伝えると、

「はい、今からしますからね~」とおっしゃいました。

ちょっと不安だったので、更に

「あの、前歯の黒ずみが気になっていて、それで今日は来たんです」と言うと、

「え?そうだったの~??これは詰め物が浮いてきてるから治療しないと無理かも。

でも、できるところは削ってみましょうか?」と、器具を取りに行ってくださいました。

心の中で「問診票書いたんだから、読んでから対応してよ~!」と思いました。

結果的に、受診目的の歯の黒ずみは、やはり詰め物が古くなっていることが原因で、

詰め物を詰め替えないときれいにはならないとのことでしたが、

歯科衛生士さんが削ってくださったので、鏡をみたら少しマシになっていました。

これで、ようやく、私の胸はスッとしました。

それから再度、「歯肉炎を治して元気な歯茎にして、歯を治療していかないといけないので、

歯ブラシ頑張ってもう一回来月みせてくれる?」と言われました。

受診目的を達成した私は、歯科衛生士さんが言ったことを聴き入れるゆとりができていました。

「あと、何か気になることある?」と聞かれたので

問診票の最後に書いておいた症状について、たずねました。

問診票は全く読んでもらえてなかったような対応でしたが、

質問できたので「まあ、いっか」と思いました。

そして、その症状について、その方がおすすめされている方法を教えてくださって、

有効とされているマッサージをしてくださいました。

これがとても気持ちよかったし、症状を緩和できるように頑張ろうという気持ちになりました。

 

医師を待つ間、その歯科衛生士さんが

「うちは歯科衛生士それぞれやり方が違って、ベースは一緒ですけどね、

それぞれが“いい”と思うやり方ですすめさせてもらってるんです。

私はとりあえず口の中を触ります。触診が一番大事やと思っているから。

先生も私らのやり方を見守ってくれてますし、

自費診療もやってますけど積極的にすすめているわけではなくて

患者さんの望むことに応えていくっていうのが先生のスタンスなんです。」

とおっしゃっていて、私は、医師とスタッフ間で信頼関係のあるこちらの病院に好感をもちました。

 

長くなりましたが、

通院先に対して不満を感じたり、信頼できたりというのは、歯科医院だけの話ではありませんよね。

私は最初、受診目的に触れられずあちらのやり方ですすめられたことで、不安な気持ちになりました。

けれど受診目的についての治療をしてもらえると気持ちが落ち着き、

目的以外の指摘についても落ち着いて聴き入ることができるようになりました。

更に、確かな技術を提供してくださって、信頼感が芽生えてきました。

「問診票を読んでほしかったなあ」、「最初にちゃんと説明してほしかったなあ」とは思いましたが、

歯科衛生士さんが私のためを思って施術してくださったことや、希望や疑問を伝えることができたこと、

ご自分のやり方に自信を持って提供されていて「仕事への姿勢がいいな」と思ったことから、

トータルすると好感をもちましたし、通院を続けたい歯科医院になりました。

けれども、例えば、私が受診目的を口にしないままだったり、

不満ばかりを溜めてしまってイライラした反応をしてしまったりしていたら、

結果的に“いい病院”という印象にはならなかったのではないか、と思います。

治療についてちゃんとした知識があることや、コミュニケーションがとれるかどうか、

信頼できているかどうかで、受診内容の受けとめ方は大きく変わるなあ、と思いました。

 

 

 


“仕方がない”と受けとめてみる。

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学生の頃は、“仕方がない”というのは、

どちらかというと“あきらめてしまう”ような後ろ向きのイメージがありました。

その頃は、“あきらめること”と“あきらめざるを得ないこと”の違いが分かってなかったのでしょう。

「まだ努力の余地があるのに仕方がないって思うなんて…」と思うこともありましたし、

あきらめることを、“あきらめてしまう”と思っていたのだと思います。

 

心理士になると、いろんな症状や状況に困っている人の話をおうかがいします。

みんな症状を改善したいし、状況を快適にしていきたいのですよね。

本人さんには「なんでこういうことになったのかわからない」ことも多くて、

実際、不運なことが重なってしまっていることもあるのですが、

聴いていると「これはそういう症状が出てもおかしくない状況なんじゃないかな」、

「そういう心の状態になるのも仕方がないんじゃないかな」と思うことがほとんどです。

捉え方を変えてみると、自分の中でものすごく頑張って生きているんだけど

「今のままではしんどいですよ、ちょっと無理してませんか?」っていうサインを

しっかりと自分で出せているってことなのですよね。

そういったときに、「“仕方がない”というのはあきらめることではないのだなあ。

ただ“仕方がない”ということがあるのだなあ、」と実感できるようになりました。

 

草津レディースクリニックで、たくさんの方々に出会いました。

子どもを産んだ友達のお祝いに、子ども連れの友達と行く約束をしているけど

行きたくないと葛藤をしているという話は何度も聴きました。

葛藤と一言で言ってしまいましたがそれぞれ本当にいろいろな想いが渦巻いていて、

例えば、その友達はその方からすると“簡単に”子どもを授かったようにみえたり、

気持ちがしんどくても旦那さんに気を遣わせたくなくて「大丈夫」と言って過ごしていたり、

今まで周りの期待に応えて生きてきたので、「子どもまだ?」がすごく堪えていたり、

暮らしの中で妊婦さんを見たり小さいお子さんを連れている人をみると

気持ちが沈んだりイライラしたりしてしまって、そんな自分が嫌だと仰っていたりしました。

 

その人の想いを聴いていると、

その人は本当に頑張っているわけなんですよね。

周りの期待を感じながらも、身近な人には弱音を吐かずに、

いつも通りの明るくて優しい自分でいようと心がけておられたのです。

当時の私は、その人の状況を想像して、

「(自分の嫌な面が出てしまうことも)仕方がないんじゃないですか、こういう状況ですし」

と言った記憶があります。

すると「あ!仕方がないっていうのが、今すごくしっくりきました。

そうですよね。仕方がないですよね」と、すっきりした顔でおっしゃったんですよね。

 

「仕方がない」というのは、あきらめでもなんでもなくて、

“今の自分を認めてあげる”受け容れ方なんだなあ、と、

そのとき改めて思いました。

そういった受け容れ方が“前向き”なきっかけになることもあるのですよね。

 

みなさんは“仕方がない”という受けとめ方をされることがありますか?

 

 

*内容については、個人が特定されない程度に修正、変更しています。

 

 


妊娠をめぐることがきっかけで変わったこと

花がひらくとき

 

「これまでの人生、結婚までとても順調だったのに、今まで願ったことは全て叶ったのに、

 妊娠だけは思ったようにならなくて、人生初めての壁です。」

という方はけっこうたくさんいらっしゃいます。

 

人生初めての壁。

しかも、妊娠のこと。

今までのことは、努力すればある程度は結果がついてくるものだったのでしょうが、

妊娠は努力をすれば必ず結果が出るものではないですし、

もしかしたら周りには苦労せず妊娠しているように見える友人がいるかもしれませんし、

「なんで治療もしているのに、妊娠できないんだろう」と

思うこともあるかと思います。

 

「人生、まさか、ここでつまづくとは・・・」というお気持ちですよね。

 

こういったことがきっかけで、今まで深くは考えていなかったけど

「幸せってなんだろう」など、ご自身の人生観や価値観まで顧みられるようになることもあって、

例えば、

「もう、すっごく悩んだし、いっぱい試したし、ぐるぐるぐるぐる考えたけど、

 これだけ頑張って妊娠しないのなら仕方ないって思えるようになった。

 人生思ったようにならないこともあるって、本当の意味でわかった。」とか、

「結婚したら子どもができてっていう生活を当たり前に思っていたけど

 これまでの人生も当たり前なことなんてなかったんやと思ったら、

 今までの私は本当に恵まれてたと思う。」とか、

「お母さんに話したら『そんなに大変なんやったらもういいんじゃない?

 あなたたち2人が仲良くやってたらいいやないの』と言われて、ものすごくホッとして大泣きした。

 お母さんがどう思うかが、自分にとってはこんなに大きかったんやって気がついた」とか、

「人生について考えると、今の仕事、条件がよくてやめずに続けてきたけど、

 特にやりがいがあるわけではないし、このままでいいのかなって思って。

 自分の人生って、生活の質を保つためにあるんじゃないんじゃないかな。」とか。

そういったことを思うようになられるまでに体験された苦労や困難を思い浮かべながら

それぞれのかたちで自分のことを考えてみられたお話を聴いていると、

私も一緒に納得したり、じんわりと心に沁みていったり、

こころに詰まっていった石が“コロン”と動いていったような気持ちになったりしています。

 

 

 

 


他人と比べることについて

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「なぜ他人と比較してしまうのだろう、そんな気持ちがなければ楽なのに」と

たくさんの人が悩んだ経験があるのでは、と思います。

人間は、他人と比較する生き物で、どの時代でも私たちの苦しみの一つではないかと思います。

 

ちょっと学問的な話を交えてみますと、比較する背景には次のような目的があります。

①自己評価を行うため

 「自分の考える意見は果たして正しいのか」、「自分の能力はどの程度であるか」など

 自分自身の考えや能力の程度について、はっきり明確にしたい気持ちがあり、

 自分と他者を比較することにより自分の能力の程度や意見の妥当性を評価するための比較。

②自己高揚のため

 自分よりやや優れた人をライバルとし刺激され努力することで、高い技術や能力を身につけたり、

 自分より不幸や不運だと思う人と比較することで、自分の幸福感を感じようとするための比較。

③自己融合のため

 まわりの人間と同じ行動をとるなどして、自分がその集団で適当な行動をとることができるように

   するため、またその集団との関係性を維持するための比較。

 

また、“相手との差を感じたとき”や“落ち込んでいるとき”、

“初対面の人と会ったとき”や“相手の魅力を感じたとき”に他人と比較しやすいという研究もあります。

このように、私たちは多くの場面で比較をして過ごしていて

他人と比較して苦しい想いをすることもある一方で、自分に役立てている部分もあるようです。

 

妊娠についても「周りと比べてしまって」辛い想いや悲しい想いをしているとおうかがいします。

私たちは無意識のうちに他人と比べながら生きてきたわけですから、

子どもがいたり妊娠している人といると自動的に比べてしまうものなのかもしれません。

一方で、「比べなくていいのに」、「他人は他人、自分は自分って強く思えたらいいなあ」

という気持ちが出てきて、比較して苦しかった気持ちを助けてくれることもあるかもしれませんね。

ただ、みなさん全員が「他人は他人って思おう!」と心から思えるものでもないかな、と思います。

 

何をお伝えしたいのかと言うと、

“他人と比べてしまうから悪い”というものではないのですよ、ということです。

そのことが生きる原動力になる方もいらっしゃいます。

ただ、自分がどういった傾向があるのかを知っておくことは、とても大切だと思います。

どれくらい人と比較する傾向があるのか、

比較したあと落ち込みやすいのか頑張ろうとするのか、

どういった事柄について比較しやすいのか、など、

みなさんはどういった傾向がありそうですか。

 

 

 


聞いたらスッキリしそうなこと、ありませんか?

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いろんな事情で当院に転院される方がいらっしゃいます。

診療内容や診療時間、立地、など、転院される理由はさまざまですが、

「説明が不足していた」 「もっといろんな提案をしてほしい」

といったことも多いです。

「私が妊娠したい想い、分かってもらえてないって思った」と

おっしゃる方も少なくありません。

 

数ヶ月の通院で妊娠に至るようならば、気になることがあってもやり過ごせるかもしれませんが

通院が続いていくと不安や不信は募りがちです。

同じように妊娠を希望している他の方はどんな治療をしているのか、

他にどんな検査があるのか、ネットで調べたり誰かに聞いたりした情報と照らし合わせては

「どうして私は薬を使ってもらえないのだろう」、

「なんでもっと『次はこうしてみましょう』と言ってもらえないんだろう」、

と、余計に不信を促進させる方向に考えてしまうこともあるのではないでしょうか。

 

そんなふうに自分の中ではたくさんたくさん考えているのに

“お医者さんの方から治療方法を提案するものだ”とか

“患者側から意見したら失礼なのかな”とか思ってしまうと

診療の状況は変わらずに時間が過ぎて

「あ、もう、ここ通っていてもダメかも」と、転院を決めるという流れになっているように思います。

また気になってはいても「バタバタしていて忙しそうだから質問しにくい」と思って、

断念される方もいらっしゃいます。

 

こういった話を聴いていると、

気になることや不安なことは聞いていくことがすごく大切だなあ、と思うのです。

そして、質問されるときに、「どうして薬使わないのですか?」とか

「他に方法はないのですか?」と言った、ピンポイントの質問よりも、

「卵胞の育ちをみてタイミングとるっていうのが6ヶ月続いて、それでも妊娠しないので、

このままでいいのか不安になってきました。薬を飲んで妊娠したという友達がいるのですが、

私も薬を使ったら妊娠できますか?」とか、

「検査も問題なくてタイミングをあわせているのにどうして妊娠しないのか、と考えてしまって…。

調べてみるとタイミングの次に人工授精があるみたいですが、私にはどうでしょうか?」とか

どういう気持ちになっていてその考えにたどり着いたのか、を伝えると

医師もよりみなさんの気持ちに即した回答をしやすいのではないかと思っています。

 

今、当院に通院中の方で、不安や気になることがあるけれど言いにくいって方がいらっしゃいましたら、

どういったことで気になっていらっしゃるのか、スタッフは知りたいと思っています。

先生とお話できそうならそうしていただけるといいですし

注射や薬の受けとりや説明のときにスタッフと話してもらってもいいですし

カウンセラーのところにきてもらうこともできますし

受付で「もう少し話を聞きたいのですが…」とお声かけくださってもいいですよ。

話しかけるのが苦手な場合は、毎回持ってきてもらっている問診票にお書きいただくと

先生が診察室でお答えくださいます。

解消できる不安はモヤモヤは解消しながら通院してくださいね。


お母さんとの関係は、いかがでしょうか。

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開院してからこれまで、

カウンセリングの内容で一番多いのは妊娠にまつわることやご夫婦のことで

他には、お仕事のことや新生活のこと、ご自身の性格のことなどいろんなことをおうかがいしましたが

時折話題にあがる大切なことの一つに、実のお母さんのことがあります。

 

みなさんは“仲の良いお母さんと娘の関係って理想的!”というイメージを、お持ちでないでしょうか。

きっと多くの方が、優しそうで愛情あふれる家族像を求めるものだと思いますので、

「なんでお母さんに対してやさしい気持ちになれないんだろう…」

「お母さんが期待するようないい娘になれなくて悲しい…」

「お母さんの思うようにしないと、お母さんがさみしい顔をする…」

というように、お母さんとの関係で“実はちょっとひっかかること”があっても

なかなかそう思っているとは言えなかったり、自分を責めてしまったりすることがあります。

誰からみても言動に問題があるようなお母さんならば「しんどい」と言えるかもしれませんが、

“がんばり屋で完璧なお母さん” “たくさん助けてくれるお母さん” 

“家族のために尽くしてきたお母さん” “いつでも一緒に子どもの気持ちになってくれるお母さん”

というようなお母さんだった場合、

“自分は恵まれている” “お母さんは自分のために頑張ってくれている”

“周りからはいつも「いいお母さん」と言われる”と、

いい母と娘の関係だと疑わない場合もありますし、

「『お母さんといるとしんどいなんて』、『お母さんが重たいなんて』、

思っている自分がおかしいのかな」、と、思ってしまうようですね。

 

結婚して新たな生き方を始められ、

物理的にも心理的にも、育った家族とは距離ができ、

お母さんとの間で選んできた生き方も、自分個人の生き方へと成長していきます。

そういったタイミングで

“あれ?実は私、お母さんとの関係でしんどかったんだ”とか

“結婚しても、お母さんの意見に左右されるなあ”

と気付かれることは自然ななりゆきかと思います。

“お母さんを悲しませたくないから”

“お母さんを好きで頼りにしている部分もあるから”

“お母さんを傷つけてしまうと自分もつらいから”と

気づいた気持ちを押し込めて、なんとかうまくお母さんと関わろうと考えたりしますが、

これは自立のタイミングですから、

お互いがある部分では依存し合っていた関係に、さよならする時期かなと思っています。

 

みなさんのお母さんとの関係はどんな感じでしょうか。

適度な距離はありますか?

お母さんが望むようにふるまったりしていませんか?

お母さんをかわいそうに思って、支えてあげたりしてませんか?

誰よりもお母さんに認められたいと思っていませんか?

気付かないうちにお母さんとの関係でたくさんの影響を受けています。

思い当たることがある方、一度、一緒に整理してみませんか。


ビタミンDと妊娠の関係

草津レディースクリニックは、9月で開院9年目を迎えました。

開院当初から、ご夫婦にとって納得いただける治療を

みなさんの状況やお考えなどに心を傾けながら一緒に考えてまいりました。

今後も、みなさんと一緒に歩んでいけるクリニックでありたいと思っています。


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さて、前回、妊娠に良い食べ物のお話をしました。

今回は、妊娠力を高める栄養素として話題の“ビタミンD”についてお話していきます。

ビタミンDは、カルシウムの吸収をサポートし血液中のカルシウムの濃度を一定に保つ働きを

していますが、必要量を摂れていることが妊娠のサポートになることがわかってきました。

ビタミンDと妊娠にどういったかかわりがあるか、みていきましょう。

 

*ビタミンDでPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)を改善

 ビタミンDはインスリン抵抗性の改善作用があります。

 PCOSはインスリン抵抗性と関連して症状が出ていることがありますので、

 ビタミンDがPCOSを改善させる可能性が検討されています。

 ビタミンDとカルシウムの投与で、インスリンの抵抗性、男性ホルモン値、

 月経周期の乱れ、排卵の改善がみられたという報告もたくさんあります。

 

*血液中のビタミンDと着床率

 海外の研究では、血液中と卵胞液中のビタミンDは互いに影響していて、

 ビタミンD濃度が高いと妊娠率が上がるという報告があります。

 また、習慣性流産の方のビタミンD濃度が低いという報告もあります。

 ビタミンD濃度が低下すると、流産の要因の一つとされている

 “抗リン脂質抗体” “NK活性” “抗核抗体” “抗DNA抗体”の数値が上昇するそうです。

 

*ビタミンD濃度とAMHの関係

 40歳以上の女性では、ビタミンDの濃度が低いと、AMHの値も低くなることが分かっています。

 ビタミンDは日光と関係しているため、夏は血液中のビタミンD濃度が高く、

 冬は低くなるという特徴があります。

 AMHもビタミンDと同じような季節性の変化があるので、

 AMHの値が低くなる冬にビタミンDを食事で摂ると、その変動がなくなったという報告があります。

 別の実験では、ビタミンDによってAMHの値が増加することが報告されています。

 

こういった報告を知っていくと、ビタミンDを摂りたい!と思いませんか?

ビタミンDを含む食品には、鮭、カツオ、しらす干し、鶏卵、キクラゲなどがあります。

そして、ビタミンDは皮膚が日光を浴びることによっても生成されます。

でも、女性としては、紫外線対策として日焼け止めや日傘の使用を止めるのは勇気がいりますよね。

肌へのダメージも心配ですし、足りない分はサプリやビタミンD含有の卵などで補う方法もあります。

ただ、ビタミンDは脂溶性ビタミンで、過剰に摂取した分を自然に排出はできません。

摂りすぎには注意が必要です。(目安量5.5μg/日 耐用上限量100.0μg/日 *成人女性の場合)

ビタミンDの濃度が気になる方は、まず血液検査で測定されることをおすすめします。

足りていないようであれば、必要量が摂れるように工夫をしていきましょう。

ビタミンDの血液検査は当院で行っていますので、お声かけくださいね。


「妊娠によい食べ物は何ですか?」

8月が終わろうとしています。

夏の終わり、のような空気を感じるときもありますが、

まだまだ残暑が厳しい毎日です。

体調には引き続きお気をつけてお過ごしくださいね。


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「妊娠のために心がけられることは何かな」と、

たくさんの方が気にされているかと思います。

 

できるだけインスタント食品は避けるようにしている、とか

ストレスをためないようにしている、とか

運動不足なので駅まで歩くようにしている、とか

健康な身体でいるために工夫されていることがあるかもしれませんね。

 

「妊娠に良い食べ物は何ですか?」とよくご質問いただいていて、

できるだけ良いものを摂りたいという気持ち、とても伝わっています。

食べ物に関しては、それぞれに大切な栄養素を備えているものですので

何かの食べ物が特別妊娠に良いということではなくて、

基本的には、必要な栄養素が不足しないように

いろんな食材を万遍なく食べていただくことがいいかと思います。

健康な身体つくりに必要な栄養素は

“炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル”です。

まずは、それぞれの栄養素をバランス良く摂れるように心がけてみましょう。

 

栄養素はたくさん種類がありますし

どの栄養素が何の働きをしてくれているのか、知りたい方がいらっしゃるかもしれませんので

妊娠の力になってくれるおもな栄養素とその働きを記しておきますね。

 

*たんぱく質(肉・魚・卵)…皮膚・血管・筋肉などの身体の土台、質の良い卵子の生成

*鉄(レバー・あさり)…血液中のヘモグロビンをつくる

*ビタミンE(かぼちゃ・アボカド・ナッツ類)…抗酸化作用、卵子の若返り、血流・ホルモンの働きをうながす

*亜鉛(カキ・ホタテ)…男性ホルモンを合成し、精子数や運動性を高める

*葉酸(ほうれん草・レバー)…赤ちゃんの健全な発育を助ける

*カルシウム(牛乳・チーズ・小魚)…精神を安定させる 

 など…

 

毎日時間に追われつつ料理をされている方も多いですよね。

栄養素をもれなく摂ることも大切なことですが

そのことに一生懸命になり過ぎてしまうと生活に差し支えてしまうかもしれません。

生活はトータルのバランスが大切ですから頑張りすぎないで、

まずは間違った努力をしない(必要以上のダイエットや偏った食事など)ように、

そして、たくさんの種類の栄養素を摂れるように“ちょっと心がけてみる”くらいから

考えてみられてはいかがでしょうか。


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