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スタッフブログ

大変さは比べることができるでしょうか?

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ちょっと無理をしたり、キツく感じることがあったときに、

時折、自分よりも大変そうな思いをしているであろう知人を思い浮かべて、

「あの人の方が私よりもっと大変だろうから、頑張ろう」と思うことはありませんか。

 

そうやって思うことで、自分の大変さを“比較的軽いもの”と捉えなおしたり、

「まだ頑張ろう!」と自分を鼓舞したりと、

一歩先へ足を出すための推進力にしていることってありますよね。

 

ところで、私はよくこんなふうにも思います。

「大変さって比べられるものなのかな?人と比べて軽く思えるからといって大丈夫なものなのかな?」と。

 

ネットなどからたくさん不妊治療の体験談を見聞できますので、

他の人の状況を知っては、

「私はまだ体外受精じゃないから大変じゃない」

「私は卵が採れるから、採れない人より大変じゃない」

「この人よりは主人が協力的だから大変じゃない」

「私は旦那の両親が理解してくれているから、この人より大変じゃない」と、

どちらかと言うと“これで大変だと思ってはいけないんだ”といったふうに

思う場合もあるのではないでしょうか。

 

私は、自分が感じる大変さは、誰かと比べるられるものではないと思っています。

把握できる情報からは、他の人よりも自分は大変には思えなくても、

大変さを感じているのだったら、今は自分にとっては大変なんだと思います。

そう思っている自分に、

「他の人はもっと頑張っている人がいるんだから、まだ頑張れるよ」と言うばかりではなく、

「頑張ってるもん、大変なことやってるもん、私!だから、ちょっと楽もするんだ」

「自分が今どんなふうに感じているか、旦那には分かっておいてもらおう」

って、ちゃんと労わってあげることも大切なのではないかな、と思っています。

 

臨床心理士 間塚

 

 


隣の家族は青く見える

 

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今クール、“隣の家族は青く見える”というドラマが放送されています。

妊娠を希望している深田恭子さん演じる奈々と、松山ケンイチさん演じる大器夫妻を軸に、

コーポラティブハウスで暮らす様々なかたちの家族模様を描いているドラマです。

ご覧になられている方、いらっしゃいますか?

 

妊娠したくて通院もしているのになかなか結果が出ない状況になったときに

どういうことで大変だったり傷ついたりするのか、

カウンセリングルームでもよく聴くエピソードがドラマにもたくさん出てきます。

旦那さんとの温度差があって「男の人には分かってもらえない」と思う一方で

旦那さんが自分ほどは思いつめていないから気持ちが救われるところもあったり、

親族の妊娠を喜べなくてその場が辛かったり、喜べない自分を嫌になってしまったり、

生理が遅れると妊娠の期待が高まって、生理が来てしまったときのショックが大きすぎたり…。

妊娠を望んでいてそういったことを体験することはよくあるのですが、

妊娠を望んでいる状況でない方にも、そういったときどういう気持ちになるのかということを、

“他人事”でなく身近なものとして想像できるドラマなのではないかな、と思っています。

 

今週は第4話です。

予告では通院先の医師から、人工授精をすすめられているシーンがありました。

その提案と自分たちの状況や想いとを、どのように判断していかれるのでしょうか。

 

このコーポラティブハウスで暮らしている他の家族も

あたりまえのことですが、それぞれの家族がそれぞれ“なにか”を抱えています。

“妊娠したいのになかなかできない”というところだけでなく、

どんな人も、他人にはなかなか分からなかったり見えないところで

その家族の“なにか”とつきあいながら暮らしているということを改めて気付かせてくれます。

ドラマの中にも「自分の物差しだけで他人を測るなって言ってんのよ!」という台詞がありましたが、

自分の価値観で判断しないで周りの人の状況を想像したり受け止めていくことで

もっと器の広い世の中になっていけるのではないかなあ、と思っています。

 

 

臨床心理士 間塚

 


相手の気持ちって、分かるものでしょうか?

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時折、「心理士は人の心が分かるんだ!」と思われていることがあって、

お話をしてして「私の心、見透かされていそう!」と言われることもあるのですが、

”心”って、分からないものです。

むしろ、他人の心は分からないもので、自分の心でさえも分かりきれるものではないからこそ、

心の在り方や働きを確認していく役割を臨床心理士が担っています。

 

夫婦で妊娠のことを話そうとして、相手がいい顔しないようだと、

「治療しなかったら子どもを授かる可能性が低くなるのに、どうしてそんな顔するんだろう?

本当に子どもを欲しいわけじゃないんだ!」

と、思うかもしれません。

 

でも、相手が“いい顔しなかった”のは「本当に子どもが欲しいわけじゃないから」とは

限りませんよね。

例えば、その時は疲れていて「また今度にしてほしいな…」と思ったのかもしれませんし、

自分が責められているように感じられたのかもしれませんし、

話の内容のことではなく、言い方が嫌だったのかもしれませんし、

なぜ“いい顔しなかった”のかはわからないなあと思います。

もしかしたら、こちらが期待した反応じゃなかっただけで

相手にとっては、決して“いい顔をしなかった”わけではないのかもしれません。

 

こういったやりとりをどう受けとめていくかは

お互いの性格や相手との関係性で変わっていきますよね。

相手の反応に、悲しかったり、ショックだったり、ちょっと腹が立ったりする自分もいますが、

相手がどうしてそういった反応だったのか、ということには、たくさんの可能性がありますし、

自分の中で答えを決めすぎてしまわれずに、また機会をみて話してみられてはどうでしょうか。

 

夫婦であっても、聴いてみないとわからないことがたくさんあります。

そして、伝えないとわかってもらえないことも、たくさんあるなあと思っています。

 

臨床心理士 間塚

 

 

 


きっと、大丈夫。

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「大丈夫だよ」と言われると、どんな気持ちになるでしょうか。

 

なかなか妊娠に至らなくて、

「私、本当に妊娠できるのかな?」と、旦那さんに不安を口にしたとき、

「大丈夫だよ。そのうちするよ。」

と言ってもらったときの“大丈夫”に、

「そうだよね、大丈夫だよね」とホッとする人もいれば、

「大丈夫かどうかなんて分からないのに大丈夫って言わないで」と思う人もいるでしょう。

 

医師に「大丈夫、きっと妊娠できますよ」と言われた“大丈夫”には、

「先生が言うんだったら、大丈夫」と、気持ちが軽くなるかもしれませんし、

通院先の先生を信頼できていなかった場合などは、

「本当に大丈夫?大丈夫って、適当に言ってない?」と思うかもしれません。

 

“大丈夫”は、相手に安心してもらいたいときにかけたくなる言葉ですが、

かけてもらった方がどう受け取っていくかは、

自分の状況や相手との関係性で変わってくるものですよね。

 

また、「誰かに大丈夫って言ってほしい」という時もあります。

自分で決めないといけなくて迷うときやどうしていいのかわからないとき

「誰かに『これを選んだら大丈夫』って言ってもらったら安心なのに…」と思ったりします。

「あなただったら大丈夫だよ」と言ってほしくなります。

これから先がどうなっていくのか、分かっていれば楽なのですが、

「こうしたら絶対望んだとおりになりますよ」と、

誰かに保証してもらうことができないこと、誰にも分からないことがたくさんあります。

だからこそ、“自分が後悔しない選択をする”、“納得していけるように話し合う”ということが

とても大切で、時に、パワーや勇気が必要になってくることもあります。

これから先、望んだとおりにならなくて「今、私、大丈夫じゃない」という時がきても、

きっとまた自分で自分を“大丈夫”にしていける力を、みなさんそれぞれ備えていますよ。

迷ったりするときは、何に迷っているのかお聴かせください。

そして、今の自分たちにとって、「今はこれだ!」という選択をしていきましょう。

 

臨床心理士 間塚

 

 

 

 


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あけましておめでとうございます。

 

お正月やすみは、ゆっくりされましたか?

普段は時間に追われてなかなか夫婦でゆっくりと過ごせないという方も、

こういった機会にいつもと違った過ごし方ができたのではないでしょうか。

 

一方、年賀状や帰省で気持ちが疲れた方もいらっしゃるかもしれません。

知りたくないことを不意に知らされたり、言われたくないことを言われたりすると、

胸がドキッとしたり、お腹からヒヤッとしたりしますよね。

身体が「今、びっくりしたよ。心が縮んだ感じがしたよ。」とサインを出しているんですよね。

そういったことがあると、イライラしたり焦る気持ちが大きくなりがちですが、

お2人にはお2人のペースがありますものね。

 

周りの期待に応えたい気持ち、

子どもを授かっている友人や子どもを羨ましく思う気持ち、

なかなか想いが叶わなくてもどかしい気持ち、

いろんな気持ちが出てきますが、そういった気持ちはなかなか言えないでしょうし、

何も言わずにそっとしておいてほしいですよね。

 

周りの状況や言葉かけで気持ちが乱れることもありますが、

お2人の妊娠への想いや考えを大切に進んでいきましょう。

今年も、お2人の状況や希望と照らし合わせながら、

医師をはじめ、スタッフそれぞれの専門性を生かしてみなさんの通院をサポートしていきます。

一緒に迷ったり、一緒に喜んだり、一緒にやり遂げたり、

一緒に頑張っていきましょう。

 

臨床心理士 間塚

 

 

 


新年に向けて、心を充電しませんか。

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12月に入ってから特に、時の流れがものすごく早く感じられたのですが

みなさんはいかがでしたでしょうか?

 

さて、2017年が終わりを迎えようとしています。

日頃忙しくされている方が多いですが、

年末年始はご夫婦で一緒にいられる時間がたくさんありそうですか。

 

年末年始は、非日常ですよね。

時間の流れも、過ごし方も、心持ちも、いつもとは変わって感じられるでしょう。

1年を振り返ったり、新しい1年をどのようにしていこうかと思い巡らしたり、

“節目”を実感しますよね。

今年1年頑張ったこと、前にすすんだと思ったこと、

毎日の暮らしの中ではなかなか再確認することが難しいと思います。

そこで、節目の今、じっくりと今年のことを振り返ってみませんか。

じっくり振り返ってみると、

例えば通院を始めたこと、通院を続けてきたこと、

旦那さんと妊娠のことを話し合うように心がけてお互いの考えが分かるようになったこと、など

いろんな変化や努力があっての今で、

その時々に、勇気を出したり、踏ん張ったり、痛い思いを乗り越えたりした自分がいたはずですよね。

今年の自分に「お疲れさま、よく頑張ったね」、という気持ちが自然と湧いてくるのではないでしょうか。

 

自分を労ったり、「頑張ったなあ」と実感していくことで、

自分の心も満ちていくことと思います。

自分で自分をしっかり評価してあげることは、とても大切なことだと思っています。

たっぷり充電して新しい年をお迎えください。

 

臨床心理士 間塚

 

 

 


呼吸法でリラックス&血行促進

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12月に入って一気に寒くなりましたね。

その影響もあってか、最近、採血のときに血管がみえにくくなっている方がおられます。

採血は失敗されたくないですよね。

採血するスタッフも失敗したくないと思っています。

そういったことを防ぐためには、水分をしっかりとっておくことも大切みたいですよ。

また、寒さで血管が収縮しやすくなっていると考えられますので、

肩や首を回したり手先を動かしたりと、腕の血流をよくする工夫をしてみるのも効果的かと思います。

心理士としては、呼吸法も効果があるのではないかなあ…と思っています。

呼吸法は、“リラクゼーション法”の一つとして紹介することが多いのですが、

毎日の暮らしの中では、胸式の“浅い”呼吸になりがちなところを、

腹式の“深い”呼吸に意識して取り組んでみましょう、というものです。

腹式呼吸では1度の呼吸で取り入れられる酸素は、胸式呼吸の3倍以上です。

腹式呼吸で血液の循環を高めたり全身の血行を高めることができたり、

自律神経のバランスが整える作用があります。

ゆっくりした呼吸は不安を軽減したりリラックス状態につながり、

息を長く吐いていくことで、怒りや時間の切迫感、焦燥感の軽減につながると言われています。

 

それでは、一度やってみましょう。

まず、ゆったりとした姿勢で 座ってみましょう。

ベルトなど身体を締め付けるものについては緩めておいてください。

軽く目をつぶり、呼吸に目を向けてみます。

今、肺にある息をゆっくり吐き切りましょう。ここで「吐き切って」から始めることがとても大切です。

吐き出せたら、鼻から静かに吸っていきます。

「1・2・3」と心の中でカウントしながら鼻から吸って

「4」で吸うのを止め、「5」からは口からゆっくり長く吐いていきます。

「5・6・7・ 8・9・10」と心の中でゆっくりゆっくりカウントしながら、

“スーーーーーーーーーーーーーッ”と吐いていき、「10」で息を吐ききるようにします。

吐ききれたら、また「1」から息を吸って繰り返していきます。

このやり方で1分~3分ほど続けてみてください。

終わるときは、手を“握って開いて”を数回、力を入れて行ってから

ゆっくり目をあけましょう。

 

このブログを書くにあたって私も試してみましたが、

全身が温かくなってきましたよ。

血行促進にも、体温上昇にも、リラックスにも役に立つかと思いますので

よかったら試してみてください。

 

 

 


それぞれの人生のタイミング。

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40歳くらいになって通院を始められると、

「もっと早くから治療しておけばよかった」と思うかもしれません。

きっとみなさん“年齢が高くなると妊娠しにくくなる”ことはご存知だとは思いますが、

実際のところ“どれくらい難しいものなのか”ということは、

治療を始めてみて実感されるものかな、と思います。

 

「もっと早く結婚すればよかった」

「もっと早く妊娠のこと考えればよかった」

「もっと早く旦那を説得すればよかった」

結果が出ないと、そういった気持ちが出てきたりしますよね。

中には、周りのご家族などからも

「もっと早く結婚したらよかったのに」

「どうせ病院行くんだったらすぐ行っといたらよかったのに」

なんて、言われてしまう方もおられて、

悲しい気持ちになることもあるようです。

 

もちろん、統計的には若い方が妊娠しやすいものですので、

“妊娠を考えるのなら早い方がいい”というのはホントです。

ただ、“結婚相手は誰でもいい”わけでもないですし、

結婚するタイミングやお仕事との兼ね合いもあるでしょうし、

子どもを育てていくことを現実的に考えられるかどうかや、

旦那さん/奥さんと気持ちが揃うかどうかなど、

これまでのことやこれからのこと、いろいろが噛み合ったタイミングが

それぞれの妊娠を考えるタイミングなのだなあ、と思っています。

いろんなことを周りから言われるかもしれませんが

ご夫婦のこのタイミングについてはこのタイミングしかないですものね。

 

妊娠を考える時期が来た今をご自分たちがどんなふうに過ごしていかれるのか、

驚いたり、衝撃を受けたり、本気で取り組もうと頑張ったり、迷ったり、ホッとしたり、

“授かれないかもしれない”と身に迫って感じたり、旦那さんと大げんかしたり、

治療している人に出会って心強かったり、ただただ泣けて仕方がなかったり、

“授かるときを信じよう”と思い直したり、自分たちの卵をみて生命を感じたり、

いろんな瞬間があることでしょう。

また、どんな瞬間があってどんなことを思ったり感じたりされたのか、

聴かせてもらえたらうれしいです。

 

 

 


自分の“答え”を探す、ということ。

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臨床心理士の学会に行ってきました。

臨床心理士は、精神科や心療内科はもちろん、緩和ケアや周産期医療、一般企業、

学生相談室、スクールカウンセラー、子どもの発達相談、矯正施設、児童施設、

老人介護施設、カウンセリング機関などなど、いろんな現場で働いています。

それぞれが、心理療法の場で、どんな出会いがあってどんな関わりをしていって

どんなふうなプロセスを歩んでいったか、ということを共に省りみたり、

研究結果を報告したりする場となっています。

 

発表を聴いていて、ものすごく当たり前ですがものすごく大事なことを改めて思いました。

ちょっと変なことを言いますが、「そっか、魔法って使えないんだな。」ってことです。

「魔法って使えないんだ」というより「現実の世界でできることでやっていくしかないんだ」ですかね。

臨床心理士と会うことになったときって、

多くの場合“困ったことや悲しいことなど、何か相談したいことがあったとき”なんですよね。

そして、“どうしたら解決するのかわからないこと”であったり、

“もう取り戻せないこと”であったりするわけです。

「どうしたらよくなりますか?」「どうしたら解決しますか?」

そういった難しい問いを持って来られます。

 

けれど、臨床心理士も、そういった悩みや疑問を解決する答えを知っているわけではありません。

例えば、「どうしたら私は妊娠しますか?」、「どうして私は妊娠しないんですか?」という問いに

「こうしたら妊娠しますよ」、「こういう理由で妊娠しませんよ」といった答えは、

残念ながら持っていません。

というか、そういった答えは存在しないんだなあ、と思いました。

もちろん、医学的に「こういうところが影響していそうだからこれを治しましょう」といったことは、

医師からお伝えできることもあるかと思います。

ただ、「どうして私は妊娠しないのだろう」という「どうして私は~なのか」という問いへの

問いの持ち主が納得されるような決まった答えというのはありません。

臨床心理士は、その人が、その問いとどのようにつきあっていかれるのか、

心と現実との間の折り合いをつけていかれるのか、というところを、

一緒に話したりする中でその方のペースでしっくりくるかたちになっていくまで、共に過ごしていきます。

そういったプロセスで問いへの答えを一緒に探していくのですが、

その答えは問いへの直接的な答えじゃないかもしれないということも含めて、

“その人の答えのかたち”を一緒に探していくことが、

臨床心理士の関わり方の一つなんだなあと思いました。

そんなようなことをされている発表をたくさん聴いてよい刺激を受けて帰ってきました。

人生いろんなことがありますし、思い通りにならないこともあります。

どんな状況であっても、心に対して真摯でありたいと思っています。

 

 

 


病院に対する信頼感のこと。

 

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先日、歯科医院に行きました。

初めていく歯科医院でした。

最初に問診票の記入を促されて、受診目的や症状、要望などを書きました。

 

診察室に歯科衛生士さんが入ってきて、「まずは歯の状態の検査をします」と言われ、

歯周病の検査や口腔内の状況をチェックする写真撮影が始まりました。

そこで歯肉炎を指摘されて、歯ブラシのあて方指導が始まりました。

ところで、私の受診目的は「歯のクリーニング」でした。

「もし何か悪い部分があってもまた後日治療をするから

とりあえずクリーニングだけしておきたい」という気持ちがありました。

問診票の「受診目的だけの治療を希望」にもチェックを入れていました。

なのに、受診目的を確認されることもなく検査が始まり、

歯肉炎の指摘があり、定期的な受診をすすめられました。

 

対応してくださった歯科衛生士さんは歯についての専門的な知識をお持ちですし

初診の方の歯の状態をチェックし現状を把握することは当然の流れなのかもしれません。

ただその時の私にとっては、“今日は置いておいてもらっていいこと”であって、

受診目的以外の検査を料金などの説明もなくされることにも不安があり、

継続しての受診をすすめられてしまって、もやもやしていました。

 

そこで、思い切って、

「すいません。歯のクリーニングに来たんですが。」と伝えると、

「はい、今からしますからね~」とおっしゃいました。

ちょっと不安だったので、更に

「あの、前歯の黒ずみが気になっていて、それで今日は来たんです」と言うと、

「え?そうだったの~??これは詰め物が浮いてきてるから治療しないと無理かも。

でも、できるところは削ってみましょうか?」と、器具を取りに行ってくださいました。

心の中で「問診票書いたんだから、読んでから対応してよ~!」と思いました。

結果的に、受診目的の歯の黒ずみは、やはり詰め物が古くなっていることが原因で、

詰め物を詰め替えないときれいにはならないとのことでしたが、

歯科衛生士さんが削ってくださったので、鏡をみたら少しマシになっていました。

これで、ようやく、私の胸はスッとしました。

それから再度、「歯肉炎を治して元気な歯茎にして、歯を治療していかないといけないので、

歯ブラシ頑張ってもう一回来月みせてくれる?」と言われました。

受診目的を達成した私は、歯科衛生士さんが言ったことを聴き入れるゆとりができていました。

「あと、何か気になることある?」と聞かれたので

問診票の最後に書いておいた症状について、たずねました。

問診票は全く読んでもらえてなかったような対応でしたが、

質問できたので「まあ、いっか」と思いました。

そして、その症状について、その方がおすすめされている方法を教えてくださって、

有効とされているマッサージをしてくださいました。

これがとても気持ちよかったし、症状を緩和できるように頑張ろうという気持ちになりました。

 

医師を待つ間、その歯科衛生士さんが

「うちは歯科衛生士それぞれやり方が違って、ベースは一緒ですけどね、

それぞれが“いい”と思うやり方ですすめさせてもらってるんです。

私はとりあえず口の中を触ります。触診が一番大事やと思っているから。

先生も私らのやり方を見守ってくれてますし、

自費診療もやってますけど積極的にすすめているわけではなくて

患者さんの望むことに応えていくっていうのが先生のスタンスなんです。」

とおっしゃっていて、私は、医師とスタッフ間で信頼関係のあるこちらの病院に好感をもちました。

 

長くなりましたが、

通院先に対して不満を感じたり、信頼できたりというのは、歯科医院だけの話ではありませんよね。

私は最初、受診目的に触れられずあちらのやり方ですすめられたことで、不安な気持ちになりました。

けれど受診目的についての治療をしてもらえると気持ちが落ち着き、

目的以外の指摘についても落ち着いて聴き入ることができるようになりました。

更に、確かな技術を提供してくださって、信頼感が芽生えてきました。

「問診票を読んでほしかったなあ」、「最初にちゃんと説明してほしかったなあ」とは思いましたが、

歯科衛生士さんが私のためを思って施術してくださったことや、希望や疑問を伝えることができたこと、

ご自分のやり方に自信を持って提供されていて「仕事への姿勢がいいな」と思ったことから、

トータルすると好感をもちましたし、通院を続けたい歯科医院になりました。

けれども、例えば、私が受診目的を口にしないままだったり、

不満ばかりを溜めてしまってイライラした反応をしてしまったりしていたら、

結果的に“いい病院”という印象にはならなかったのではないか、と思います。

治療についてちゃんとした知識があることや、コミュニケーションがとれるかどうか、

信頼できているかどうかで、受診内容の受けとめ方は大きく変わるなあ、と思いました。

 

 

 


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